新型(豚)インフルエンザにかからないために

 豚インフルエンザの感染は徐々に広がりつつあります。過去にも豚インフルエンザの発生はあります。1976年アメリカのニュージャージー州では200人の患者が発生し、数人が重症となり1人の死亡を報告しています。また、1988年にはウィスコンシン州で32歳の妊婦が発症しています。2005年から2009年には12人の豚インフルエンザが出ています。
 
 世界的に今までどれだけの豚インフルエンザの人感染があったのかは定かではありませんが、アメリカのように小規模な発生は複数の国であったのではないでしょうか?

 今回の豚インフルエンザが過去のものと違うのは、何といっても広がりの大きさでしょう。はたして感染力が強いのか、1988年に比べて輸送手段が多様化しているのか断定はできませんが、おそらく両者によるものだと思います。

 それでは私たちが豚インフルエンザから身を守る方法は何でしょうか?現在有効なワクチンはありませんし、タミフルやリレンザといった抗ウイルス薬の効果もわかりません。

 一番大切なのは、うがい手洗いです。手洗いはせっけんを使ってください。特に抗菌性のものでなくてもかまいません。そして何より自分の体力を整えることです。暴飲暴食を避け睡眠をよくとることです。これは今回の豚インフルエンザだけでなくすべての感染症から身を守る一番有効な方法です。日本人はマスクをするのが好きですが、予防のためのマスクの効果はよくわかっていません。

 もし不幸にもかかってしまったら、水分をよく摂って休むことです。人間しばらく食べなくても生きてゆけますが体のほとんどが水分で構成されている人間は水がなくなると死んでしまいます。熱があればなおさら水分が必要で、脱水になると熱が出るという悪循環を繰り返します。

 特別な治療方法はありませんので、何度も吐き続けて食べられない、水分も摂れないなどの症状が出ない限りは家でじっとしているほうが得策です。病院に行けばウイルスを他人にまき散らすだけでなく、抵抗力が弱っている体に別のウイルスや細菌を引きつけ、ますます病態が悪くなることもあるからです。

 水際での封じこめを強調し続けている日本ですが、もはや感染は世界中に広がっており封じ込めなど不可能なことです。インフルエンザという病気の特性上最初からわかっていたことです。隔離する力も場所も無いのに「検疫オンリーで頑張る!」と騒いでいるのはわが国だけではないでしょうか。

 それよりも病院はどうなっているのでしょうか?もし子供たちが重症になったら十分な病院と医療スタッフはいるのでしょうか?

 日本は何事に対しても優先順位をつけることが不得手ですが、今回の豚インフルエンザに関しても、その弱点ゆえに犠牲者が多くならないことを祈るばかりです。

2009年4月27日