集団責任という名の無責任

 今日メディアの関心はすっかり新型インフルエンザから総選挙へと移りました。政権交代の可能性も盛んに叫ばれる今年の夏は、永田町にとっていつも以上に暑い夏になるのではないでしょうか。

 永田町だけでなく霞が関にも大きな変化が起こるかもしれません。官僚制度は今まで日本を支えてきた組織です。しかしあまりに自分たちの保身ばかりを考える集団になってしまったように思います。

 国家公務員である官僚は自分たちの名前を出して仕事をしないのです。それゆえ個人の責任が問われることもありません。公務員が民事訴訟の対象になることもないので、たとえ大きな失敗をしても退職まで追い込まれることはまずありません。こうした仕組みが官僚組織の無責任さを生んでいるのです。

 病院で働く現場の医師は自分の名前を出して仕事をします。たとえ治療がうまくゆかない場合であっても難しい手術であっても自分自身対患者で仕事をします。この医師たちを「管理」する立場の厚生官僚が逃げの姿勢で仕事をするのは全くおかしなことです。特に医師の資格を持つ医系技官であればなおさらです。

 こうした陰に隠れた無責任な体制を今回の選挙が少しでも変えてくれることを願ってやみません。逃げ腰の国家の姿勢が国民を幸せにしたためしはありません。

2009年7月30日